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zoom RSS 11.23 〜3つの奇跡〜

<<   作成日時 : 2005/11/24 01:14   >>

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・・・2005年11月23日
・・・穏やかな秋晴れ
・・・神戸ユニバー競技場

毎年恒例の戦いが行われる勤労感謝の日。
それは高校ラグビー全国大会県予選の決勝戦。

今年も熱すぎる好ゲームが繰り広げられた。

僕の母校(K高校)が2年ぶりの決勝戦進出。
対するは王者H高校。毎年十数年連続優勝を果たした無敵の王者。

今から10年前の今日。
30年ぶりに決勝戦のグラウンドに立っていた僕達の高校。
しかし、僕達は王者を前になす術もなく完敗。
夢は破れたが、歴然たる力の差を感じた瞬間、悔しさは仕方ないという気持ちに変わっていた。

それから8年後。
後輩達が見事に夢を叶えてくれた瞬間はやってきた。
38年ぶりの兵庫県制覇。そして花園出場。
スタンドにいた僕は、自分達のことのように喜ぶことが出来た最高の一日だった。

そして、今年。
K高校は2年ぶりに決勝戦の舞台に勝ち進んできた。
10年前に感じた「力の差」はなく、戦前の下馬評は五分五分。
そして、試合は下馬評通りどちらが勝ってもおかしくない見事な好ゲームになった。

試合開始直後
あっさりと得点をあげ、幸先のよいスタートをきったK高校ではあるが、
直後、H高校もすぐさまトライを取り返す。
そのまま、両チームとも全てをかけた攻撃、防御を繰り広げ、
双方とも得点を許さないまま前半終了。

どちらに転ぶともわからない、緊迫した雰囲気で始まった後半戦。
眼下では、両チームの激しい鬩ぎ合いが繰り広げられる。
後半15分すぎ。
一瞬の隙をついて、H高校が逆転のトライ。
一気に流れを引き寄せる。

スコアは5−12。
1トライで同点。その後のコンバージョンキックが決まれば逆転という僅差。
しかしK高校ゴールが遠い。しかも時計の針は無常なほど淡々と進んでいく。

残り時間3分。
H高校は一気呵成にK高校ゴール前に迫る。
残り時間、点差を考えると、次のトライが試合を決定付けるトライになることは一目瞭然。
体格に勝るH高校の重量選手が次々とボールを持ってゴールに襲い掛かる。

一つ目の奇跡だった。
明らかに体格で劣る後輩達だったが、見ていて涙がでるような懸命のタックルで
ゴールラインを割らせない。そして、逆にH高校の反則を誘い、見事にピンチを脱出した。

しかし、喜んでいられる時間はない。時計は既にロスタイム。
あと1プレーでノーサイドとなる、最後のスクラム。
ここから2つ目の奇跡が起こった。

小さい選手達が、一丸となってジリジリとH高校のゴール前に迫り始めた。
プレーが切れれば、その時点で試合終了。
熱くなる状況下において、しっかりとそして冷静なボール運びで相手陣へ攻め込む。
そして、次の瞬間。
ボールを手にした14番の選手がサイドライン際を一気に走りだす。。。。

僕達の祈りが通じたのだろうか。
K高校、試合終了間際、奇跡の同点トライ!
しかもH高校の懸命の二人がかりのタックルを引きずりながら、右端ギリギリに。

沸き返るK高校フィフティーン。頭を抱え込むH高校フィフティーン。
ラグビーに筋書きはない。負ければ終わりの状況下がある。だから、おもしろい。

しかし、まだ同点。
トライ後のゴールが決まれば、逆転で単独優勝。外せば引き分けで両校優勝。
それまでの大歓声と打って変わって、静まる場内。
難しい位置からのゴールキック。
蹴るのはトライを決めた14番。一年生。
しかし大空高く舞い上がったボールは、H型のポールの間を通り抜けることはなかった。

そして、ノーサイド。
12−12。
素晴らしい戦いを繰り広げた両校とも優勝という結果になった。
但し、全国大会へ進める切符は1つ。

1年間の全てを懸けて戦った両校部員にとっては、あまりにも苛酷な方法でそれは決められる。
抽選・・・・・。
抽選が外れたチームにとっては、これほど悔しい思いをすることはないだろう。
何が劣っているわけでもなく、ただただ運に恵まれなかっただけ。
高校生にその結果を受け入れるものがあるのだろうか?
母校、敵チーム関係なく、引き当てれなかったチームを思うと心が痛んだ。

眼下では抽選が開始されていた。
そして、両チームキャプテンがそれぞれ1枚ずつ封筒を手にする。
結果、満面の笑みを浮かべたのは、、、、
H高校。

3つ目の奇跡は起きなかった。。。。。
そこには、なんとも言葉に出来ない表情を浮かべた後輩達が立ち尽くす姿があった。

だれも責めてはいけないし、だれにも責めることができない、
そんな素晴らしい戦いだったんだ。
悔しかったら思いっきり泣けばいい!
でも、顔を上げて、そして胸を張ってグラウンドを後にしてほしい。
君たちは最高に頑張ったんだから。。。。。

いつしか涙を流していた僕は、心の中でそんなメッセージを送った。

記録としては「12−12両校優勝」としか残らないのだろう。
だけど、そんな数文字で片付けることが出来ない、素晴らしい一戦であったことは間違いない。
いつ消えるかわからないブログだけど、この感動をここに記したいと思う。

もしも、このページが消えたとしても、
今日この試合を観戦した全ての人の記憶にはいつまでも残ると思うよ。

みんな、おつかれさん!
ほんとうによくがんばった!
僕も、いつまでも忘れない。。。。。。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ShinskyさんのチームもK高校のチームも最後の最後に14番が決めたんですね。でも、K高校は抽選で全国大会へいけないなんて。。これは実力とは全く関係ないものですよね。いくらこれが今までやってきたこととはいえ、純粋な高校生にとっては深い悔しさを残すやり方ですね。。。
悔いの残らないやり方ってないのかしら?
Shinskyさんだけでなく、悔しい思いをした人々の気持ちはどこで癒せばよいのでしょう!?辛いですね。。。。。
でも、チーム残した感動はみんなの心にいつまでも残るでしょう。人生にとっては貴重な経験だと思います。正直うらやましいです。
おつかれさま。そして、応援でがんばったShinskyさんも。おつかれさまでした(^^)
petitmami
2005/11/24 09:00
中継で観戦してました。
本当にいい試合でしたね。
何かをなくした者は必ず何かを手にいれる。
私はそう思います。
人を感動させられる人は素晴らしい。
来年こそは嬉しい涙を見たいですね!!
かえ
2005/11/24 15:01
>petitmamiさん
翌日の新聞にH高校の監督さんのコメントがでてました「K高校にとっては本当に残酷な結果になって気の毒だ・・・」と。
当事者間でも本当に悔いの残る方法だと認識なんだと思います。

でも、K高校の選手達はどうあれこの結果を現実として受け入れるしかないんですもんね。時間がかかろうと、それを受け止めた時に一皮むけることができるんじゃないかなぁって思います。
(僕も自分の決勝戦のビデオは5年くらい見る事ができませんでした。勝敗とは別のところで悔いが残っていたので、受け入れることがなかなか出来ませんでした。。。。)
全てを懸けて戦った彼らが与えてくれた感動は計り知れません。
また、学ぶことも本当に多かったです。
一生懸命に、ひたむきにやるということは本当に素晴らしいですね。
見習いたいと思います。

petitmamiさん温かいメッセージをありがとうございます!
Shinsky
2005/11/25 23:18
>かえさん
テレビ観戦されてたなんてビックリです。
ご覧になっていて本当に心震える試合だったと思いませんか?
(ごめんなさい、母校なので思い入れが強すぎて。。。。。)
かえさんがおっしゃるとおり、負けた経験から手に入れるモノって大きいと思います。ひょっとしたら、あのまま抽選勝ちして全国大会へ進むよりも大きな、そして大切なことを彼ら自身が感じたかもしれません。

彼ら自身が大学へ進学して、この悔しさを糧に更なる成長をとげ、
いつかこの悔しさをリベンジしてくれることを祈るばかりです。
そして、残された後輩達は来年こそ嬉し涙を流して欲しいですね。

かえさん素敵なメッセージをありがとうございます!
Shinsky
2005/11/25 23:24

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